【完】キミと生きた証
・・・不安だ。
いつ手術かもわかんねえ。
もうちとせの携帯には電源が入ってない。
「武石!まったくだらんミスして。どうした。」
「すんません。ちょっと、トイレ。」
塾の教室を出て、玄関を出た。
南か北かどこかにつながる・・・空を見上げる。
・・・ちとせ。
ぐっと奥歯をかみしめて、もう一度教室への階段へ上がった。
俺のために・・選んだんだ。
受験生の夏が、もう終わる、夏の夜だった。
いつ手術かもわかんねえ。
もうちとせの携帯には電源が入ってない。
「武石!まったくだらんミスして。どうした。」
「すんません。ちょっと、トイレ。」
塾の教室を出て、玄関を出た。
南か北かどこかにつながる・・・空を見上げる。
・・・ちとせ。
ぐっと奥歯をかみしめて、もう一度教室への階段へ上がった。
俺のために・・選んだんだ。
受験生の夏が、もう終わる、夏の夜だった。