【完】キミと生きた証
――――・・・。
「おいおいコレ見ろよ!!!」
「すげえ!瞬、新聞載ってんじゃん!」
一馬たちは貰ったばかりの卒業証書を放り投げて、新聞に夢中だ。
「”北工業高校3年武石瞬さん、〇大医学部へ合格!”だって!」
「瞬有名人じゃねえかよ・・・!」
汚ねえ床に投げ捨てられた数枚の卒業証書を拾い上げてやった。
「たしか数年前にもいただろ、北工から大学に行くとそのしょうもねえローカル新聞が取材に来んだよ。」
「へぇー。でもすげえよなぁ!まじでうかるんだもんな。」
今日は卒業式。
合格発表は三日前。
俺は無事、第一志望の大学の医学部に合格した。