【完】キミと生きた証
「瞬の今のは何?告白?」


「いや、ちげえだろ。自爆テロ?」



友達たちが肩を震わせて笑ってる。





「・・・最悪。」




一言つぶやいて武石君が待合室から出て行ってしまった。



ついて行くように武石君の友達たちも待合室をあとにした。




「悪かったって!瞬!ぎゃははっ!一生笑える!!」


「ふざけんなお前ら!」



喧嘩みたいなのに仲がいい声が聞こえた。



「ごめんね、ちぃちゃん。あのさ、コレ。瞬のアドレス。」


「え?」


友達のひとりに紙切れを渡されて、あたしはその文字を眺めた。



「瞬ってあんな見た目だけど、めちゃくちゃシャイボーイだから。御膳立て。意味わかる?」



「??」


首をかしげると、その子はくすりと笑った。



「仲良くしてやってよ。ちぃちゃんが鈍感でよかった。」



「え。これ、どうするの?」


待合室をでようとする彼に聞くと、振り返ってにっこりと笑う。



「メールしてやって。今日は騒がしくてごめんな。」



がらがらと扉が閉まった。



途端に静かになってしまう。





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