【完】キミと生きた証
俺はちとせの大きな瞳を捉えて離さない。


長い睫を涙が濡らしていく。





「なぁ・・ちとせもさ。俺のこと好きだろ?」



ちとせは、溢れかえる涙を両手で何度も拭いながら、俺を見上げた。




・・・ようやく観念、したか?



そう思って震える瞳をみつめながら、俺がふっと笑うと、




「・・・・・すきぃ・・・っ。」




ちとせがようやく・・・白旗をあげた。





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