【完】キミと生きた証
「仁奈、高校卒業した日・・・瞬くんに告白、しちゃった。」
「へぇー。・・・えぇ!?」
す、好きだ、ったってこと?
瞬のことを・・?仁奈ちゃんが!?
いつから!?
つ・・・付き合ったのかな・・・?
頭の中はハテナだらけ。目が回るほどの大混乱。
「混乱させてごめん!でもすぐ”嘘”って言ったから、何もなかったよ。瞬くんも、ちーちゃん以外の誰のことも見てなかった。仁奈も含め、どの女の子も眼中になかったの。」
「そ、そっか・・そうだったんだ。」
「でも・・・ちーちゃんのことを好きな瞬くんを好きって思っちゃったのはホント。だから、懺悔。最低な親友で・・・ごめん。」
「今は・・?瞬のこと、好き?」
「全然!一馬くん一筋だよ!」
「よかったぁ・・。ライバル同士になっちゃうのかと思った・・・。」
「そんなの、ちーちゃんには天地がひっくり返っても勝てませんよ!」
仁奈ちゃんがにっと笑う。
「瞬くんはちーちゃんと離れた7年間・・・毎日ちーちゃんのこと考えてたよ。まるで今でも一緒にいるみたいに、何度も思い出に浸って。現実に戻って溜息ついては”会いたい”って呟いてた。」
「・・・そうだったんだ。おかしいなぁ・・。魔法、かけたはずだったんだけどなぁ。」
「魔法・・?」
「瞬が・・ちゃんと前に進める魔法。」
「あははっ。それね、たぶん全然効果なかったよ!」
「えぇー・・。」
・・・悪いこといっぱいいっぱいしちゃった。
けど、毎日、
まるで一緒にいるみたいに、思い出を繰り返したのはあたしも同じ。
長かった入院生活の中で、何度もうダメだと思ったかわからない。
だけど長くて辛い生活の中で、あたしの中には小さな光があった。
痛くて苦しくて心が折れそうになった日々も、瞬との思い出が、あたしの心を慰めてくれた。
そのたびに生きようと、強く願えた。
「へぇー。・・・えぇ!?」
す、好きだ、ったってこと?
瞬のことを・・?仁奈ちゃんが!?
いつから!?
つ・・・付き合ったのかな・・・?
頭の中はハテナだらけ。目が回るほどの大混乱。
「混乱させてごめん!でもすぐ”嘘”って言ったから、何もなかったよ。瞬くんも、ちーちゃん以外の誰のことも見てなかった。仁奈も含め、どの女の子も眼中になかったの。」
「そ、そっか・・そうだったんだ。」
「でも・・・ちーちゃんのことを好きな瞬くんを好きって思っちゃったのはホント。だから、懺悔。最低な親友で・・・ごめん。」
「今は・・?瞬のこと、好き?」
「全然!一馬くん一筋だよ!」
「よかったぁ・・。ライバル同士になっちゃうのかと思った・・・。」
「そんなの、ちーちゃんには天地がひっくり返っても勝てませんよ!」
仁奈ちゃんがにっと笑う。
「瞬くんはちーちゃんと離れた7年間・・・毎日ちーちゃんのこと考えてたよ。まるで今でも一緒にいるみたいに、何度も思い出に浸って。現実に戻って溜息ついては”会いたい”って呟いてた。」
「・・・そうだったんだ。おかしいなぁ・・。魔法、かけたはずだったんだけどなぁ。」
「魔法・・?」
「瞬が・・ちゃんと前に進める魔法。」
「あははっ。それね、たぶん全然効果なかったよ!」
「えぇー・・。」
・・・悪いこといっぱいいっぱいしちゃった。
けど、毎日、
まるで一緒にいるみたいに、思い出を繰り返したのはあたしも同じ。
長かった入院生活の中で、何度もうダメだと思ったかわからない。
だけど長くて辛い生活の中で、あたしの中には小さな光があった。
痛くて苦しくて心が折れそうになった日々も、瞬との思い出が、あたしの心を慰めてくれた。
そのたびに生きようと、強く願えた。