【完】キミと生きた証


「心臓病・・・?」


「うん。生まれつきの心臓病。」


「治るのか?」


「さぁ?」



にっこり笑うその目が全然笑ってなくて、思わず目をそらした。



「だからあの日本当に助かったんだよ。ありがとうね。」


「あぁ。」



え、と。

治んのか?


今は元気そうだし、治ってんのか?



心臓病がどんなものなのか全く知らない俺は、そんなことばかりのんきに考えてた。




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