【完】キミと生きた証
「でね、仁菜ちゃん。あたし・・・瞬に告白されたの。」


「瞬くんに・・・?うそ・・おめでと・・」



「でも、付き合えないよね・・・?」




笑おうとしたのに、あたしの目にも涙があふれた。






「どう思う?仁菜ちゃん・・・っ。あたし、あと数年しか生きれないのに・・・恋なんかして・・っいいのかなぁ・・・。」




「ちーちゃん・・・。」




仁菜ちゃんに抱きしめられて、あたしの頬に仁菜ちゃんの涙が落ちてきた。




「そんなこと…言わないでよ。恋してよ…っ!ちーちゃんは死んだりなんか…絶対しない!」




「でも・・・」



「だってドナーとか手術があれば生きれるってちーちゃん今言ってたじゃん・・・っ。どうして諦めるの・・・っ。諦めないでよ・・・っ!」




仁菜ちゃんが嗚咽を漏らし、あたしの目からはただ涙が流れてた。






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