【完】キミと生きた証
「でも、万が一死んだら・・・瞬は…」
「ちーちゃんと一緒にいれない方が不幸せに決まってるじゃん・・!ばかぁ・・・っ!!」
仁菜ちゃんはあたしを抱きしめながら、あたしの背中の左側をさすってる。
頑張れ頑張れって、心臓に言ってるみたいに感じた。
「・・・ごめんね、ちーちゃん今までだって頑張ってきたのに。でも言わせて・・・。」
「うん・・・。」
仁菜ちゃんは息を整えてから言った。
「頑張ってほしい・・・。ずっと・・頑張って、生きててほしい・・・・。」
消え入るような声があたしの胸に響いた。
空っぽの教室に、ふたりの嗚咽だけが聞こえる。
仁菜ちゃんとは涙別れの学期末になった。