私の王子様を見つけました
飯は食わせてやるから安心しろと言うけど、高級な料理は食べた気がない。


カップ麺で充分なのにな。


あれ、あれれ、ここは高級レストランでなくて、かなり古い感じがするラーメン屋さんだ。


「ラーメン食いたかったんだろ。」


頷くと、好きな物を頼めと言われた。



だからね、チャーシュー麺と、炒飯と餃子、後は酢豚も頼んだ。


拓斗にいい加減にしろと言われたが、今日は食べてやる。


結局、半分以上拓斗に横取りされてしまった。


「太ったら、即くびだ。」


分かりました。


社長の言うことを聞きますから、くびにだけはしないで下さい。


「あのコンビニにはもう行くな。おまえは隙だらけだから、つけこまれるんだ。」


言いたい事は山ほどあったけど、仕方なくはいと返事をした。


店長は面倒見の良い人で悪い人ではないけど、私を好きだったなんて、思いもしなかった。


もう、あのコンビニに行くのはやめよう。


コンビニには絶対戻れないから、ルミエルの仕事を頑張らなきゃね。


今日の拓斗は何となくだけど、いつもより優しくて、帰りに違うコンビニで、昔から大好きなアイスを買ってくれた。


真凛は昔からこのアイスが好きだったよな。


そんな言葉が聞こえた気がした。























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