私の王子様を見つけました
直人さんが中々戻って来ない事がきになり、撮影に集中出来ない。


本当に私のストカーだったらどうしよう。



「おい、おまえはぬけろ。」



我に返ると、三枝木さんがパーカーをかけてくれた。



「大丈夫だから、少し休憩しましょ。」


他のモデルさんたちは撮影を続けているし。


私だけが休んでも良いのかな。


若い一人のモデルさんが睨みつけて言う。


「社長のお気に入りだか知らないけど、いい気にならないことね。」


三枝木さんが気にしないで良いからと、肩を抱いて歩いてくれた。


一瞬、社長が私を見たように感じたけど、何かの間違いだよね。


直人さん、早く帰って来て。


三枝木さんがホテルの部屋まで一緒について来てくれた。


「少し横になるといいわ。直人を探して来るわね。」


本当にストカーだとしたら、怖い。


これ以上撮影に迷惑かけられない。


取り合えず眠ろう。


眠れば嫌な事も忘れられるだろうから。









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