私の王子様を見つけました
誰かがドアをノックする音が聞こえた。


直人さんなのかな。


半分寝ぼけたまま、勝手に直人さんだと思いドアを開けると、そこにいたのはコンビニの店長だった。


どうして店長が沖縄にいるの。


店長は無理矢理部屋に入って来た。


驚きのあまりに声もでない。


「真凛心配したよ。あの社長に何もされてない。」


社長に何もされてないとは何、それよりどうして店長がここにいるのか、教えてほしい。


真凛会いたかったと、いきなり抱き締められた。


腕をほどきたくても、強く抱き締められていて、身動きがとれない。


ありったけの力で叫んだ。


「店長、離して下さい。」


「離したら、真凛は又逃げるから駄目。」


店長が顔を近づけてくる。


店長がこんな人だったなんて、信じられない。


温厚な人でとても親切だった。


何処にも就職出来ない私を励ましてくたり、快くコンビニでバイトさせてくれた人。


信頼してた人だったのに。


どうして、こんな事になってしまったのだろうか。


私が何か間違った事をしてしまったのかも知れない。


















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