私の王子様を見つけました
今年の冬服の撮影がある為、二人は朝早くから出かけて行った。


札幌の朝市にでいってみようかな。


美味しい海鮮を食べたいし。


拓斗が出かける前何処にいるか必ず電話で報告をしろと言ったが、無視してやるんだ。


拓斗は保護者か。


子供じゃはないんだから、干渉しないでほしい。


今日は天気もよいし、本当に観光日よりだ。


薄手のコートを羽織、タクシーで朝市に向かうとたくさんの人がいた。


生きている蟹を眺めてるとお店のお兄さんに声をかけられる。


試食出来ると言われお店の中に入ると、朝食が用意されいて、お姉さんは特別ねと言われた。


「札幌にはこんな綺麗なお姉さんはいないからさ。」


ここは喜ぶべきなのかな。


彼は大学生でこの店でバイトしてるらしい。


この時間彼がいつも朝食をとる時間で、今日は私の分も用意してくれたのだ。


ここの飯がうまくて、このバイトをやめられないと言う。


うん、分かる気がする。


朝食のお礼にお店をてつだってると、いつの間にか人だかりができていた。


綺麗なお姉さんがお店にいると、聞き付けて来たというのだ。


大学生の長谷川敦君は午後から大学へ行きと言うので、連絡先を交換し、夕方会う約束をした。


札幌で出来た友達第一号だ。


お昼は美味しい味噌ラーメンを食べた。


北海道は本当に食べ物が美味しくて、幸せな気分になれる。


拓斗に連絡することをすっかり忘れたが、気にしない。









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