ありがと~君に伝えたい言葉~
【side柚希】
ピクニック当日───。
「やっぱりウチがいったら迷惑じゃないかな?」
「大丈夫だって!」
ウチがここまで躊躇する理由は龍二から聞いた家族関係のせいだ。
龍二の家は貧乏で龍二を育てるのだけでも手一杯だったそうだ。
そこに歳の離れた弟が産まれて本格的に生活が厳しくなったという。
なんとか龍二の義務教育終了までは学費を払えたけどこれ以上は到底無理だということで龍二は中卒で働き始めたらしい。
それと同時に龍二は家を出た。
理由は「俺の分の食いぶちを弟に使って欲しいから」だって言ってた。
そういう訳で滅多にない家族団欒の機会にウチなんかがお邪魔していいものか…
ピクニック当日───。
「やっぱりウチがいったら迷惑じゃないかな?」
「大丈夫だって!」
ウチがここまで躊躇する理由は龍二から聞いた家族関係のせいだ。
龍二の家は貧乏で龍二を育てるのだけでも手一杯だったそうだ。
そこに歳の離れた弟が産まれて本格的に生活が厳しくなったという。
なんとか龍二の義務教育終了までは学費を払えたけどこれ以上は到底無理だということで龍二は中卒で働き始めたらしい。
それと同時に龍二は家を出た。
理由は「俺の分の食いぶちを弟に使って欲しいから」だって言ってた。
そういう訳で滅多にない家族団欒の機会にウチなんかがお邪魔していいものか…