神様、はじめました。(仮)
ご飯も食べ、お昼時間が終わり、僕等は教室へと戻った。
5限目が終わり。
6限目は、数学の授業だった。
チャイムが鳴り、はじまりの合図をしらせる。
学校中に、鐘の音が響き渡る。
数学の先生が来ると、すぐに授業ははじまった。
「え一、ここはY=six3条の…」
教壇の前で、教科書を持ちながら先生は数学の公式説明をする。
黒板に書かれた事を直ぐにノ一トに書き写す。
「ここの公式は、期末テストに出ますのできっちり書いておくように。では次に…」
僕は、先生の話しながらノ一トにシャ一プペンを走らせる。
何気なしに、隣の席に座る蒼空にふと視線を向ける。
「ちょ…!?」
思わず声が漏れ出してしまった。
目を見開いてしまった程驚いてしまった。
隣を見れば、気持ちよくすやすやと居眠りをしている蒼空が目に飛び込んだ。
僕はすぐさま先生に気づかれる前に蒼空を、起こそうと体を揺さぶる。
「おい、蒼空。起きろ。」
「…んっ…」
「起きろってば。なに6限目で居眠りしてるんだよ一」
「…後、ご…ふん。」
完全に寝ているし。
しかも…家と間違えてるし。
やばい、あの女教師怒らせるとまじで怖いって噂で聞いた事が有る。
普段担任の先生に怒られ慣れしてるけど。
あの先生に怒られた事ないからな。
気づかれる前に!
「おい、おい蒼空!」
よりいっそう揺さぶりを強くする。
「…ふれ…ちす…とっ…」
「馬鹿!ここは家じゃないからフレンチト一ストは作れないよ!蒼空、起きてってば。」
全く、起きる気配がない蒼空。
たいそらしく教科書をたてに見えないようにしながらうま一く俯せで寝たり何かして。
そんな所で、頭働かせるならそれを勉強に使えば良いのに。
全く…
「蒼空!」
「んん。」