宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
で、と。
メグは腕組みして俺の顔を見た。
「修内太の属性なんだけど…頭を抱えるところね」
彼女が俺の事を『非常識な人間』と評するのはこの属性が関係している。
ホムンクルスとの戦いの時、俺は初めて呪眼を発動させ、無我夢中で魔術を行使した。
殆ど無意識レベルの事だったので、どうやって使ったのかは覚えていないのだが。
その時に放った魔術は『火矢』と『風矢』。
初心者が扱った魔術としては異例なのだという。
「『矢』の魔術自体はそんな難しいものじゃないわ。むしろ基本と言ってもいい。でも…普通初心者が初めて放つ魔術は元素そのもの…炎だったり突風だったり冷気だったりそういうものなのよ」
それが俺の場合、ご丁寧に『矢』の形状で顕現した。
一発だけなら偶然と言えるが、二発目に放った時も、属性こそ風に変わったものの形状はやはり矢だった。
これがきっかけで、メグは俺を『矢』属性の術者と判断したらしい。
「矢属性って…自分で言っておきながら呆れるわ。魔力を矢の形状にして放つ事に特化した術者なんて…なんて無駄な属性なのかしら」
随分な言われようだ。
だが術者はその属性を伸ばしてやる事が一番の上達法。
やはり俺もその『矢』属性を中心に鍛える事になるらしい。
「なんで修内太がそんなおかしな属性持っているのか…私の方でも色々と調べてみるわ」
メグは腕組みして俺の顔を見た。
「修内太の属性なんだけど…頭を抱えるところね」
彼女が俺の事を『非常識な人間』と評するのはこの属性が関係している。
ホムンクルスとの戦いの時、俺は初めて呪眼を発動させ、無我夢中で魔術を行使した。
殆ど無意識レベルの事だったので、どうやって使ったのかは覚えていないのだが。
その時に放った魔術は『火矢』と『風矢』。
初心者が扱った魔術としては異例なのだという。
「『矢』の魔術自体はそんな難しいものじゃないわ。むしろ基本と言ってもいい。でも…普通初心者が初めて放つ魔術は元素そのもの…炎だったり突風だったり冷気だったりそういうものなのよ」
それが俺の場合、ご丁寧に『矢』の形状で顕現した。
一発だけなら偶然と言えるが、二発目に放った時も、属性こそ風に変わったものの形状はやはり矢だった。
これがきっかけで、メグは俺を『矢』属性の術者と判断したらしい。
「矢属性って…自分で言っておきながら呆れるわ。魔力を矢の形状にして放つ事に特化した術者なんて…なんて無駄な属性なのかしら」
随分な言われようだ。
だが術者はその属性を伸ばしてやる事が一番の上達法。
やはり俺もその『矢』属性を中心に鍛える事になるらしい。
「なんで修内太がそんなおかしな属性持っているのか…私の方でも色々と調べてみるわ」