宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
そろそろ学校へと続く坂道に差し掛かろうかという頃。
「しまった」
母親の作ってくれた弁当を持って来るのを忘れた事に気づく。
ポケットの中から携帯を取り出して時間を確認。
一旦家に戻って弁当を受け取るだけの時間はあるが、流石に面倒だ。
仕方ない。
今日は学食にするか。
それともコンビニでパンでも買っていくか。
斜め前に見える青い看板のコンビニに足を向けたその時だった。
「修内太おはよう。何、今朝はコンビニ?」
後ろから軽やかな声が俺を呼び止めた。
…振り返るとエライ美人が立っていた。
『美人』なのに『可愛い』。
こんな卑怯な顔立ちを持つ人間もこの世には存在するのだなと、第一印象は感じたものだ。
…まぁ第一印象だけだったが。
四門メグ。
クラスメイトで隣の席。
二週間前に季節はずれの転校生として、我が校にやってきた。
見ての通りの外見で、人あたりもよくて成績も優秀。
非の打ち所のない優等生というのが大抵の連中の認識だろう。
おまけに…これは公には秘密なのだが…魔術も使えて、俺の左目にとんでもない爆弾を移植してくれたモグリの外科医のような奴だ。
万能という言葉では役不足でおつりが来る。
ならば彼女をどう評価するか。
『魔女』
やはりこの一言に尽きると思うのだ。
「しまった」
母親の作ってくれた弁当を持って来るのを忘れた事に気づく。
ポケットの中から携帯を取り出して時間を確認。
一旦家に戻って弁当を受け取るだけの時間はあるが、流石に面倒だ。
仕方ない。
今日は学食にするか。
それともコンビニでパンでも買っていくか。
斜め前に見える青い看板のコンビニに足を向けたその時だった。
「修内太おはよう。何、今朝はコンビニ?」
後ろから軽やかな声が俺を呼び止めた。
…振り返るとエライ美人が立っていた。
『美人』なのに『可愛い』。
こんな卑怯な顔立ちを持つ人間もこの世には存在するのだなと、第一印象は感じたものだ。
…まぁ第一印象だけだったが。
四門メグ。
クラスメイトで隣の席。
二週間前に季節はずれの転校生として、我が校にやってきた。
見ての通りの外見で、人あたりもよくて成績も優秀。
非の打ち所のない優等生というのが大抵の連中の認識だろう。
おまけに…これは公には秘密なのだが…魔術も使えて、俺の左目にとんでもない爆弾を移植してくれたモグリの外科医のような奴だ。
万能という言葉では役不足でおつりが来る。
ならば彼女をどう評価するか。
『魔女』
やはりこの一言に尽きると思うのだ。