宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
「……」

目を見張ってソイツを見る。

「この無作法者が。他人の家に来てまともに挨拶もできんのか。最近の若いもんは」

…俺…猛禽類に説教されてる?

あまりの出来事に固まっていると。

「長老、あんまりからかわないで」

自室に鞄を置いてきたメグが戻ってきた。

「紹介するわ、私の使い魔の梟、『長老』よ」

「こらメグ。いつわしがお前の使い魔になった?わしが仕えておったのは先代のデッドゲイト家当主様だけじゃ」

その梟…長老は、メグに対しても俺と同じような態度をとる。

先代の当主に仕えていたって…もしかしてコイツ、メグ以上に長命なのか?

「で、小僧」

グリリと首を俺に向ける長老。

「お前は何者じゃ…む?お前呪眼を持っておるじゃないか!メグ!こんな小童に呪眼をくれてやったのか!?」

「この間話したでしょ?手違いがあって一般人を巻き込んじゃったって。彼がそうよ」

メグがポンと俺の肩を叩く。

「あ…宮川…修内太…です」

梟に対して一礼し、自己紹介するというシュールな光景。

「そんな事よりさっさと今日の授業始めるわよ!修内太ついて来なさい!」

メグは長老の事は放って、行ってしまった。

俺もついて行こうとするが。

「待て小僧」

名乗ったばかりだというのに小僧呼ばわりで、長老は俺を呼び止めた。

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