宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
クリクリと首を小刻みに傾げながら、長老は俺を見る。

「で、どうなのだ?メグとは」

「は?どうとは…」

「女の話をしておるのだ、決まっておろう」

ホッホッホッと。

梟らしいベタな笑い声を上げる長老。

「長生きしとる割には、アレはウブで奥手でな…まだ男を知らぬのだ。呪眼まで移植して助けられるとは…小僧、よかったな。アレはお前にゾッコンのようじゃぞ?」

「は!?」

メグが!?

俺に!?

あからさまに驚いた顔をしていると、長老はまたホッホッホッと笑う。

「何じゃ、その様子じゃとお前も女を知らぬようだの。さっさとやる事はやってしまえ。繋がっておけば魔力も共有できる。一石二鳥ではないか」

相手は梟だけど、こういうのも好色ジジイと表現していいのだろうか。

返答に困っていると。

「長老」

いつの間にか長老の背後に、メグが立っていた。

「一週間餌抜き」

「ホ!?」

長老が首を180度回してメグを見た。

「メ、メグ、冗談じゃよ、冗談。客人は久し振りで、つい調子に乗ってしまっての」

「さ、行くわよ、修内太」

長老の言い訳を無視して、メグと俺は地下室へと向かった。

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