宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
座り込んでゼェゼェと息をする俺の背後に。

「わかった?」

腰に手を当てたメグが立つ。

「わかったって…何が…?」

「もう…」

ペシッと額に手を当てて、彼女は溜息をついた。

「貴方の欠点よ。貴方は魔力の調節…増減や強弱が全く出来ていないの。いつでも全力でしか魔術を行使できない。そんな事じゃああっという間に魔力切れになって当然よ」

成程。

一発で撃ち抜けなんて指示を出したのは、それをわからせる為だったのか。

特に俺はただでさえ魔力量が少ない。

上手く調節できなければ、無駄撃ちさせられてガス欠という事も有り得るのだ。

と。

「だから言うとるじゃろうが」

いつの間に入ってきたのか、地下室の天井を長老が羽ばたいていた。

「メグと繋がってしまえば、魔力量の心配などせずとも幾らでも無駄撃ちできるぞ」

「長老は黙ってて!!」

メグが怒鳴りつける。

「いい?修内太。貴方が魔力調節できないのは、集中力が足りないのともう一つ…上手く魔術をイメージできていないからよ」

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