宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
メグは人差し指を立てる。

「人それぞれ、イメージしやすいものがあるわ。私なら行使する魔術によって元素そのものをイメージする。炎なら大きさや火力まで事細かくね。詳細なイメージはそのまま魔術の精度や威力に繋がるわ」

集中力とイメージ。

その二つで、メグはあれ程の威力の魔術を制御しているのだ。

だからといって、俺もそれをそのまま真似ろという訳ではないらしい。

メグが言った通り、人それぞれイメージしやすいものがある。

俺が矢の魔術を行使する時にイメージしやすいものを見つける。

魔力量の調節には、まずそれが必要なようだ。

「ともかく、今日はここでお開きね。修内太の魔力も底をついちゃったし」

メグが長い髪を片手で払う。

彼女は一週間で俺を一端の呪眼使いにする、なんて言ってたけど。

こりゃあ思ったよりも時間がかかりそうだ。

俺って魔術適性低めか?

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