宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
地下室から出て、応接間に戻る。
ソファに座って休んでいると、メグが紅茶を振る舞ってくれた。
「な?メグは気が利いてええ娘じゃろ?嫁にどうじゃ?」
俺の背後…ソファの背もたれにとまっていた長老が言う。
「もっとも六百歳過ぎとるから行き遅れじゃがの。ホッホッホッ」
なんて言うものだから。
「長老、二週間餌抜き」
向かいのソファで目を閉じて紅茶の香りを堪能するメグに、そんな事を言われたりしていた。
「それにしてもすごいよなぁ、メグは」
ティーカップをテーブルに置き、俺は背もたれに身を沈める。
「俺がこんなに苦労してる魔術を、いとも簡単に使いこなすんだもんなぁ…」
「あら、六百年もやってれば修内太だってこのくらい出来るようになるわよ。『再生』の魔術かけてあげようか?」
意地の悪い笑みを浮かべるメグ。
本当にコイツは魔女という肩書きがぴったりだ。
メグの言葉をサラリと流して。
「一番強力な魔術だと、どんなの使えるんだ?」
何気なく尋ねた途端。
「!」
メグの表情が、おまけに背後の長老の表情まで一瞬強張った。
…なんか、まずい事言ったか?俺…。
「修内太…お前命知らずじゃのぅ…」
長老が背後で、ホゥーッと溜息をつく。
「魔術の使い手に『お前の魔術はどんなのだ?』なんて、宣戦布告みたいなものよ。言ったでしょ、魔術師や魔女は秘密保持の為に他の連中とは組まないって」
メグが呆れたように言う。
「魔女は自分の家系の魔術を守る為なら手段を選ばないわ。だから敵が術者の場合、魔術を行使した以上は確実に相手を葬る。魔術の漏洩を防ぐ為にね」
ソファに座って休んでいると、メグが紅茶を振る舞ってくれた。
「な?メグは気が利いてええ娘じゃろ?嫁にどうじゃ?」
俺の背後…ソファの背もたれにとまっていた長老が言う。
「もっとも六百歳過ぎとるから行き遅れじゃがの。ホッホッホッ」
なんて言うものだから。
「長老、二週間餌抜き」
向かいのソファで目を閉じて紅茶の香りを堪能するメグに、そんな事を言われたりしていた。
「それにしてもすごいよなぁ、メグは」
ティーカップをテーブルに置き、俺は背もたれに身を沈める。
「俺がこんなに苦労してる魔術を、いとも簡単に使いこなすんだもんなぁ…」
「あら、六百年もやってれば修内太だってこのくらい出来るようになるわよ。『再生』の魔術かけてあげようか?」
意地の悪い笑みを浮かべるメグ。
本当にコイツは魔女という肩書きがぴったりだ。
メグの言葉をサラリと流して。
「一番強力な魔術だと、どんなの使えるんだ?」
何気なく尋ねた途端。
「!」
メグの表情が、おまけに背後の長老の表情まで一瞬強張った。
…なんか、まずい事言ったか?俺…。
「修内太…お前命知らずじゃのぅ…」
長老が背後で、ホゥーッと溜息をつく。
「魔術の使い手に『お前の魔術はどんなのだ?』なんて、宣戦布告みたいなものよ。言ったでしょ、魔術師や魔女は秘密保持の為に他の連中とは組まないって」
メグが呆れたように言う。
「魔女は自分の家系の魔術を守る為なら手段を選ばないわ。だから敵が術者の場合、魔術を行使した以上は確実に相手を葬る。魔術の漏洩を防ぐ為にね」