宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
スティンガーミサイルという兵器がある。

ロケットランチャーの一種なのだが、これはヘリコプターなどの熱源を感知し、それを追尾して命中する『ホーミング機能』がついているのだ。

俺が放った矢はそのイメージだ。

相手の魔力を追尾して、命中するまで追いかけ続ける矢。

流石のメグもこればかりは逃げ切れず。

「くっ…!」

着地して両手を前に突き出し、しっかりと床に踏ん張る。

直後。

凄まじい爆発音と共に、矢がメグに直撃した!!

その時点で初めて、メグの身の危険を考えずに魔術を行使してしまった自分に気づく。

「め、メグ!!」

思わず叫ぶ俺。

…それに応えるかのように。

「やってくれたわね、全く…」

白煙の中から、メグが歩み出てきた。

直撃の瞬間に、障壁に魔力を注ぎ込んで防御力を高めたのだろう。

その身にはかすり傷一つついていない。

「まさか昨日までヒヨッコだった奴が、追尾まで付加させた矢を撃つとはね…侮ってたわ」

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