宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
殺傷系の魔術についても同じ事だ。

例えば炎の魔術。

ただ炎を放つだけなら『魔術』だが、異世界からの特殊な炎…地獄の業火などを呼び出して使う場合は『魔法』となる。

「前に私が話した『禁呪』…あれも魔法よ」

メグが重要な事をサラリと言ったので、長老が丸い瞳でジロリと睨んだ。

それでもメグは気にせず。

「つまりデッドゲイト家の禁呪は、異世界に干渉する力って事ね」

「異世界ねぇ…」

俺は少し考え込む。

異世界と言われても漠然としている。

「簡単よ」

メグがニッコリ笑いながら指を立てた。

「魔界、冥界、天界、地獄…そういう現実世界とは異なる世界があるって話は、修内太だって聞いた事あるでしょう?」

つまり『魔法』はそういう世界への干渉なのだ。

総じて高度な魔道技術を必要とする。

禁呪扱いされるのも何となく納得できた。

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