宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
日曜日~魔術講座終了~
時間は午前零時を回っていた。
地下室への階段をゆっくりと下りていく。
数日前にメグが行使した『灯火』の魔術の影響で、足元は良く見える。
石段を降りると、寒々とした地下室へと辿り着いた。
一見すると殺風景なこの地下室だが、普段はメグの鍛錬場として使われているらしい。
それだけに見えない所に手を加えられている。
例えば、ここで爆発やら衝撃やらが起きてもいいように、防音の結界を十重二十重に敷かれ、魔術の威力も外に漏れないように考慮されているのだそうだ。
それだけの事をしておけば、少々派手な魔術を行使しても問題ないという訳だ。
だが俺は、その結界の本当の意味をわかっていなかった。
結界は音や衝撃だけでなく、この地下室にいる『住人』を外界に出さない為に敷かれていたのだ。
…そんな事も知らずに、俺は一人で地下室の中をグルリと見回す。
本当に殺風景な石造りの部屋。
飾り気も何もなく、あるのはただ無造作に放置された怪しげなガラクタ達。
もっとも、俺の目から見ればガラクタというだけで、メグ曰く『曰く付きの品』らしい。
「これが曰く付きねぇ…」
俺はガラクタの中から、不思議な紋様の描かれた小さな小瓶を手に取った。
地下室への階段をゆっくりと下りていく。
数日前にメグが行使した『灯火』の魔術の影響で、足元は良く見える。
石段を降りると、寒々とした地下室へと辿り着いた。
一見すると殺風景なこの地下室だが、普段はメグの鍛錬場として使われているらしい。
それだけに見えない所に手を加えられている。
例えば、ここで爆発やら衝撃やらが起きてもいいように、防音の結界を十重二十重に敷かれ、魔術の威力も外に漏れないように考慮されているのだそうだ。
それだけの事をしておけば、少々派手な魔術を行使しても問題ないという訳だ。
だが俺は、その結界の本当の意味をわかっていなかった。
結界は音や衝撃だけでなく、この地下室にいる『住人』を外界に出さない為に敷かれていたのだ。
…そんな事も知らずに、俺は一人で地下室の中をグルリと見回す。
本当に殺風景な石造りの部屋。
飾り気も何もなく、あるのはただ無造作に放置された怪しげなガラクタ達。
もっとも、俺の目から見ればガラクタというだけで、メグ曰く『曰く付きの品』らしい。
「これが曰く付きねぇ…」
俺はガラクタの中から、不思議な紋様の描かれた小さな小瓶を手に取った。