宮川修内太の異常な日常～魔女の瞳番外編～

地下室の階段に立つメグの姿を、竜は睨みつける。

「久し振りだな、四門メグ。貴様に召喚されて以来だから…百年ぶりくらいか？」

「そうね…あの時は手間かけさせてくれたわよね…素直に私に使役されればいいのに、生意気に私より上のつもりで大口叩いて…どう？お仕置きは少しは堪えた？｣

フフンと。

巨体の竜を目の前にしても、メグの軽口はいつも通りだった。

「フン…ところでそこの虫けらは何だ？いつからデッドゲイトの魔女は人間如きを弟子にとるようになったのだ？」

竜が地面に這いつくばった俺を見る。

「別に彼は弟子でもなんでもないわ。でも…｣

メグは瞳を閉じ。

「私の目の前で好き放題されるのは我慢ならないわね｣

次に見開いた時には、縦長の瞳孔と金色の白目に変化していた。

呪眼が発動したのだ。

「メ…メグ…気をつけろ…あの竜、並みの魔術じゃ全く歯が…｣

言いかける俺に。

「大丈夫、黙って見てなさい」

メグは笑みを浮かべてそう言い。








「がっ！！！！」






いともあっさり障壁を破られて、竜の尾に胸を貫かれた。