宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
炎を吐こうとした竜の身に、大地から立ち上った『何か』がまとわりつく。
…鉛色の曇り空のような色、人魂のようでいて、その中心には苦痛に表情を歪めた人間の顔のようなものが浮かんでいる。
そんな『何か』が竜の巨体にまとわりつき。
「ぬおっ!?」
竜を『食って』いた。
食われた場所からは血の一滴も流れない。
苦痛すら感じていないようだった。
ただ、食われたその箇所が消失する。
竜の肉体が、食われる事によって失われているのだ。
「言ったでしょ、ここは死の世界…死んだ者が来る世界よ。肉体があるなんておかしいわ」
メグは冷酷なまでの表情で竜に宣告する。
「あんたにまとわりついているのは『死』そのもの。あんたは死によって肉体を蝕まれているのよ」
竜の肉体を食いちぎり、食んでいく無数の視認できる『死』。
苦痛を伴わぬまま肉体を失っていく様は、気も狂わんばかりの光景だろう。
「お、おのれぇえぇっ!!」
それでも、幻想種の頂点に立つ者のプライドか。
肉体を所々消失しながらも、竜は突進してくる!!
…鉛色の曇り空のような色、人魂のようでいて、その中心には苦痛に表情を歪めた人間の顔のようなものが浮かんでいる。
そんな『何か』が竜の巨体にまとわりつき。
「ぬおっ!?」
竜を『食って』いた。
食われた場所からは血の一滴も流れない。
苦痛すら感じていないようだった。
ただ、食われたその箇所が消失する。
竜の肉体が、食われる事によって失われているのだ。
「言ったでしょ、ここは死の世界…死んだ者が来る世界よ。肉体があるなんておかしいわ」
メグは冷酷なまでの表情で竜に宣告する。
「あんたにまとわりついているのは『死』そのもの。あんたは死によって肉体を蝕まれているのよ」
竜の肉体を食いちぎり、食んでいく無数の視認できる『死』。
苦痛を伴わぬまま肉体を失っていく様は、気も狂わんばかりの光景だろう。
「お、おのれぇえぇっ!!」
それでも、幻想種の頂点に立つ者のプライドか。
肉体を所々消失しながらも、竜は突進してくる!!