ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
彼女?-美乃里Side-
「ねぇねぇ、美乃里、今日も早く帰っちゃう?」
「え?」
「一緒にカラオケどうかな~って思ったんだけど~~」
か、カラオケ!?
「え!?海ちゃんと!?」
「ちゃんはいらないって言ったじゃん」
あっ、そうだった。
入学して早1か月。
あたしと海ちゃん……じゃなかった、海はいつの間にかすごい仲良しになっていた。
でもどうしても最初のちゃん付けが抜けなくて……
「今日さ、バレー部休みなんだ!だから放課後一緒にカラオケ行かない?」
誘ってもらえるなんてすごくうれしい!
「うん!行く!!」
「え!ほんと!よかった~!美乃里いつも放課後すぐに帰っちゃうからさ、何か用事あるのかと思ってた~~」
「あ、あはは~~」
「じゃあ決定ね!今日の放課後は一緒にカラオケだ!!」
嬉しそうにそう叫ぶと、海は後ろの棚にバックを置きにいった。