ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~

彼女?-美乃里Side-



「ねぇねぇ、美乃里、今日も早く帰っちゃう?」


「え?」


「一緒にカラオケどうかな~って思ったんだけど~~」


か、カラオケ!?


「え!?海ちゃんと!?」


「ちゃんはいらないって言ったじゃん」


あっ、そうだった。


入学して早1か月。


あたしと海ちゃん……じゃなかった、海はいつの間にかすごい仲良しになっていた。



でもどうしても最初のちゃん付けが抜けなくて……



「今日さ、バレー部休みなんだ!だから放課後一緒にカラオケ行かない?」


誘ってもらえるなんてすごくうれしい!



「うん!行く!!」


「え!ほんと!よかった~!美乃里いつも放課後すぐに帰っちゃうからさ、何か用事あるのかと思ってた~~」


「あ、あはは~~」


「じゃあ決定ね!今日の放課後は一緒にカラオケだ!!」



嬉しそうにそう叫ぶと、海は後ろの棚にバックを置きにいった。



< 101 / 380 >

この作品をシェア

pagetop