ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「よし!じゃあさっそくカフェに……あれ?」
意気揚々と手を伸ばした海の言葉が止まる。
「どうしたの?海」
「いや、あれ、うちのクラスメイトが騒いでた生徒会の奴じゃん?」
「へ?」
「ほら、あれ」
そう言って指差す方を見ると……
――ドクッ
え……
「へ―。やっぱり女いたんだ。前に友達が聞いた話によると今はいないって言ってたみたいだけ……」
海の言葉がうまく頭に入ってこない。
ただ、その光景から目を離すことができなかった。
蜜くんの腕に細くてきれいな腕をからませている女性。
大人っぽくて、スタイルもいいその人。
遠目でもわかる……
あの人は蜜くんの特別な人だって。