ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~



え……?


もしかして工くんを連れてきたのは……



あたしを送らせるため!!?




なおさら申し訳なくなってきた……


「美乃里を無事に送り届けたらあんたも帰っていいからさ!」


いやいや。



そこまでして送っていただかなくても……


「はぁ―……わかったよ」



「へ……?」



「こいつを送り届ければいいんだな」



えっ、ちょ、ちょっと待って!



「ほら、行くぞ!!」


あたしの腕を掴んで引っ張る工くん。



ちょっ!



ちょっと待って―――――っ!!


< 110 / 380 >

この作品をシェア

pagetop