ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
え……?
もしかして工くんを連れてきたのは……
あたしを送らせるため!!?
なおさら申し訳なくなってきた……
「美乃里を無事に送り届けたらあんたも帰っていいからさ!」
いやいや。
そこまでして送っていただかなくても……
「はぁ―……わかったよ」
「へ……?」
「こいつを送り届ければいいんだな」
えっ、ちょ、ちょっと待って!
「ほら、行くぞ!!」
あたしの腕を掴んで引っ張る工くん。
ちょっ!
ちょっと待って―――――っ!!