ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
Part*3
距離-美乃里Side-
「はぁ―……」
「……」
「はぁ―……」
「……」
「はあぁ―……」
「はい。これで10回目」
「へ?」
机にひじをついて考え事をしていると、ひょこっと海があたしを覗き込んでくる。
「7回目まで我慢してたけど、もう我慢できない!!」
な、7回目?
もしかして、ため息の数!?
数えてたの!?
「美乃里!何があったの!?ここ1週間ずっとその調子じゃん!!」
「海……」
「今日だって朝からずっとその調子だし、授業中だって黒板の問題も解けてなかったし!」
いや……
それはただ本当にあの問題がわからなかっただけで……