ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
欲しい-蜜Side-
――パタン……
小さな音をたてて閉まる部屋のドア。
あぁ……やってしまった……
美乃里……泣きそうな顔をしてた。
いや、きっと今泣いている。
俺のせいで……
俺の……自己中な感情のせいで……
なんであんなことしたんだ?
そんなの自分が一番聞きたい。
でもあの光景を見た瞬間、自分の中の知らない自分がいた。
あの男は誰だ?
なんであんな場所にいた?
なんで……あいつの腕の中に……
「美乃里……」
呼んでもそこに美乃里はいない。
そんなのわかってるのに……