ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
幸いもうすぐで部屋だったからなんとか蜜くんを引きずるようにして部屋に運んだ。
自分でもこんな力どこから出てるんだろうなんて思うくらい必死だった。
あたしの部屋のベットになんとか寝かせて、すぐに額を触る。
「あつい……」
なんでこんなになるまで……
なんであたし気づかなかったのよ……
気づけなかったのよっ……
苦しそうな蜜くんを見て、あたしまで胸が苦しくなって涙があふれてくる。
違う。
普通なら気づけた。
なのにあたし、自分のことに必死で……
自分の気持ちでいっぱいで……
蜜くんをちゃんと見てなかったんだっ……
「っ……ごめんね……」
苦しそうに息を吐く蜜くんの手を強く握った。