ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
俺の好き-蜜SIde-
――「バカにしないで!!必死に頑張ってる蜜くんをっ……あたしの好きな人のことをバカにしないでください!!」
夢かと思った。
だってここ美乃里の部屋だし。
俺、ダサいことに階段で意識なくしたし。
それに……あたしの好きな人って……
そんな幸せな夢って……
あぁ、こんな幸せなら夢でもいいかも……
「ふぅーん。言ってくれるね~~」
……は?
なんでここに透子が?
まだ視界がぼやけたままだが、声ですぐに誰かわかった。
やっぱりこれは夢か?
だってここ、美乃里の部屋だし。
透子が美乃里と一緒にいるなんて……
そんなことって……
「蜜のことはあたしが一番知ってるわよ?」
「っ……」
やめろよ……