ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
Part*4
両思い-蜜Side-
「美乃里~ただいま~~」
「あっ、蜜くんおかえりなさい~~」
貰った合鍵でドアを開けて中に入ると、エプロンの裾で手を拭きながらトコトコと走り寄ってくる美乃里。
「ん?今日はカレー?」
「正解!!」
「俺、カレーも大好物!」
「ふふっ、知ってる~~」
あぁ―……もう、かわいいなぁ~~
「あ、はいこれ」
「ん?」
「帰りにコンビニに寄って買ってきた」
「うわぁぁぁぁ!!」
コンビニの袋からそれを取り出し、瞳をキラキラさせる。
「これって朝のニュースで言ってた新発売のケーキ!!」
「そう。美乃里、食べたいって騒いでただろ?」
「なっ、別に騒いでたわけじゃ。でも嬉しい!ありがと!!」
コンビニケーキでこんなに喜んでくれるなら、いくらでも買ってきてやる。