ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「蜜くん?」
「うおっ!!」
「どうしたの?ボーっとして」
「あ、いや!なんでもない」
いつの間にか俺を覗き込むようにして、そこにいた美乃里。
「カレーできたよ?」
「あぁ」
テーブルに並べられたカレーとサラダ。
いつも思うけど、美乃里って手際いいよな。
学校帰ってきてから作ってくれてるわけだし。
「毎日料理作るの大変じゃねぇか?」
「え?なんで?あたし料理するの好きだし、全然苦じゃないよ」
なんてできた子だ。
たまに思う。
俺には本当にもったいないくらいの子だって。
つーか、こんなにいい子なんだから今まで彼氏くらいいたのか……?
「なぁ、美乃里って彼氏いたことあるのか?」
「っ!!突然なに!?」
カレーを食べていた手を止めて、俺を見てくる。