ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


「でも、美乃里が一人暮らししたいって思ってくれてよかったな」


「へ?」


「じゃなきゃ、俺、美乃里に出会えなかったし」


「っ……」


「こんなうまい飯も食えなかったしな」



「っ……あ、りがとう……」



たまに美乃里は俺の言葉に泣きそうになりながらお礼を言う時がある。


それは嬉しそうに……


そんな美乃里はすごく素直で好きだ。



でも、どこか美乃里に隠された闇があるようで、気にもなる。



誕生日のときだって……


こうやって晩御飯を食べてるときだって……


今だって……


俺以上に美乃里は嬉しそうにするから、俺まで幸せな気持ちになる。



でも、その奥の感情も知りたい。



どこか悲しいその感情の意味を……



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