ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「デート……してくれるの?」
ふっ……
変な質問。
「俺が誘ってるんだから、当たり前だろ」
そういうと、嬉しそうに首を縦に振った。
―――――――――――――――――……
「で?ちゃんとデートには誘えたのかよ?」
「あ?まぁ―……」
「まぁ―……ってお前な~~」
昼休みにパンを持って俺のもとにやってきた康平。
「つーか今までデートしてこなかったっていう方がおかしいけどな」
「うっせ」
そう。
このデートは康平に言われて計画した。
美乃里と付き合い始めて1ヶ月ちょっと。
いつも家に行ってるから、わざわざ出かけたりとかはすることなかったし、あんまり必要性を感じていなかった。
「美乃里ちゃんは何も言ってこなかったのかよ?デートしてなかったことに」
「あぁ、まったく」
「お前がバイトで忙しいのわかってたからだろうな……」
おそらくそうだ。