ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
美乃里のことだから、俺に気を使っていたのかもしれない。
そういう優しい子なんだ……
でも、昨日あんなに嬉しそうだった。
こんなことならもっと早く誘ってやるんだった……
しかもこいつに言われて気づかされるなんて……
「美乃里ちゃんってほんといい子だな」
「まぁ―な」
「けっ!ノロケやがって!!」
でもそれは事実だ。
「それで、どこにデート行くわけ?」
「あぁ―……まぁ水族館とか?」
「あ―……なんか美乃里ちゃん好きそうだもんな。なんとなくだけど」
ってか、ここら辺のデートスポットなんてそこしか思いつかなかった。
「でもほんとお前らうらやましいぜ」
「は?何が?」
「だって両方一人暮らしだろ?好きなだけその……あれじゃん」
「は?」
「言わせなんなよ―!もうあれだろ!ヤっちゃったんだろ?」
「……はあ!?まだヤってねぇよ!!」