ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
初デート-美乃里Side-
「美乃里!美乃里!この服かわいいんじゃない?」
「あっ、ほんとだ!でもちょっとあたしにはかわいすぎるかも……」
「何言ってるの~!初デートなんだから、これくらい着なきゃ!!」
海が持ってきたワンピースを受け取り、自分にあてがってみる。
「フリルとか子供っぽくないかな?」
大人っぽい蜜くんの隣を歩くなら、もう少しそれに合わせた方が……
「美乃里は大人っぽいのよりも、こんなかわいい系で攻めた方が絶対いいって!!」
「そうかな~~?」
「そうそう!!」
海がここまで行ってくれてるわけだし……
「じゃ、じゃあこれ試着してみようかな」
「そうしなよ!!」
ニコニコ嬉しそうに笑う海と試着室に向かった。
「それにしても初めて聞いたときはビックリしたけど、うまくいってるんだね」
「え?」
試着室で着替えているあたしに、海が話しかけてくる。
「新見先輩と」
「う//うん///」
蜜くんと付き合いだして、海にはすぐに報告した。