ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


お隣同士で、あたしが好きになって、やっと思いが通じたこと。


海はただただ驚いてた。


でもすぐに嬉しそうにあたしの頭をなでながら『よかったね!』って喜んでくれた。



「ほんとはさ、美乃里が新見先輩と何かあるんじゃないかって気づいてたんだよね……」


「へっ!?」


「前に街で新見先輩を見かけたことあったでしょ?あの時から美乃里なんか様子が変だったから」


「海……」


なのに海はあたしにそのことを言おうとはしなかった……


それはきっと、あたし自身の口から本当のことを聞きたかったから……


「ごめんね……海……」


でもあたしはうまく海に話せなくて……


「いいのいいの!それに付き合ってあたしに一番目に報告してくれたんでしょ!?それだけで嬉しい!!」


本当にあたしの友人は優しい人。



「それより着替え終わった?」


「あっ、うん!」


試着室のカーテンをゆっくりと開ける。



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