ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
枕の代わりにしているクッションに顔を埋める。
ウトウトと意識が薄れていく。
――ガチャ、バタン!ガシャガシャッ!!
「……」
――バタバタッ!ガタンッ!!
うるせぇ!!
隣りから聞こえる、俺の安眠を妨害する騒音。
マジうるせぇ!
もう少し静かにできないのかよ!?
つーか隣りって空き部屋だったんじゃ……
……だれか引っ越してきたんだろうか?
俺の隣りの部屋は角部屋で、確か前は大学生の男の人が住んでた。
でもこの春に就職が決まったのか、出て行った。
そいつもダチを呼んでは、毎晩うるさく騒いでた。
そいつが出て行ってやっと平和になったかと思ったのに……