ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
それから料理が届き、予想通り美乃里は感動してた。
盛り付けにも味にも大満足したようだ。
もちろんちゃんと半分子して食べたが、評判通り2つともうまかった。
「美乃里ケーキは?」
「えっ?ケーキ?」
「ここ、ケーキもうまいんだってよ」
「そ、そうなんだ―……」
これは食べたそうだな。
「好きなの選んどけよ。俺、ちょっとトイレ行ってくる」
「あ、うん」
ふっ……
真剣にメニュー表とにらめっっこしてる美乃里。
ここ選んで正解だったな。
康平に感謝しねぇとな。
用を済ましてトイレを出た。
――ドンッ
「きゃっ!!」
そこで女の人にぶつかってしまった。
「すみません!大丈夫ですか?」