ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


――バタバタッ!!バタンッ!!



……これじゃ眠れないじゃねぇか。



はぁ―……と深くため息を吐いて、しぶしぶベットから起き上がった。



――ブーッ、ブーッ



ズボンのポケットの中から聞こえる携帯のバイブの音。



「はい」



相手を確認することもせず、通話をおした。



「もしもしっ!蜜!?ずっと電話したのになんで出ないのよ!?」



とらなければよかったと後悔……


「聞いてるの!?」



「あぁ、聞いてる聞いてる」



適当に返事をする。



「はぁ―……いつもそうなんだから」



「で?透子[とうこ]、なんの用?」




< 23 / 380 >

この作品をシェア

pagetop