ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
――バタバタッ!!バタンッ!!
……これじゃ眠れないじゃねぇか。
はぁ―……と深くため息を吐いて、しぶしぶベットから起き上がった。
――ブーッ、ブーッ
ズボンのポケットの中から聞こえる携帯のバイブの音。
「はい」
相手を確認することもせず、通話をおした。
「もしもしっ!蜜!?ずっと電話したのになんで出ないのよ!?」
とらなければよかったと後悔……
「聞いてるの!?」
「あぁ、聞いてる聞いてる」
適当に返事をする。
「はぁ―……いつもそうなんだから」
「で?透子[とうこ]、なんの用?」