ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「美乃里、ほんと顔色悪いぞ。加央里ちゃん、ごめん。今日は帰るな」
「……うん。じゃあ、美乃里、またね」
っ……
また心にヒビが入る音がした―……
蜜くんが心配そうにあたしの肩を抱いてアパートまで帰った。
なんで今になって来たの……
やっと手に入れた幸せだったのに……
なんで今になって……
やだ。
やだ。
やだ。
「美乃里、ベットに横になっとけ」
やだ……
この人だけは渡したくないっ……
「美乃里?」
やだよっ……
「ほんとどう……んっ!!」
あたしを覗き込む蜜くんの腕を強く掴んでキスをした。
今のこの幸せを壊したくなくて……