ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


「美乃里、俺、学校行ってくるな。また昼に来るから」


あれから高校も休んでる美乃里。


まだ2日くらいだし、風邪だって言ってるけど……このままじゃ……


嫌な方にしか考えが浮かばない。



―――――――――……


「美乃里ちゃん、あれからどうだ?」


「ずっとふさぎ込んだまま」


「そっか……」


朝行くとすぐにそう聞いてくる康平。


俺の異変にすぐに気づいた康平には話した。


美乃里の今の状況を。


「前からどこか闇を抱えてる気がしたんだ。でもいつも笑うから……。だから俺……」



目をそむけてきたのかもしれない。


俺の勘違いだ。


美乃里はいつも元気で明るい女の子なんだって……


「ほんと、自分がなさけねぇよ……」



こんなことになる前に、気づいてやるべきだった。


そしたら、今美乃里がなんで心が壊れたか理由くらいわかったかもしれないのに……



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