ひとりじめしたい。～イジワルで甘いお隣さん～

めいが……


俺を……？


「嘘だろ……。だってめいは康平と……」


「ずっと勘違いされてるってわかってた……。それくらいあたしが眼中にないってことも……」



「めい……」


「それでもいつかはって……期待してたのに。でも美乃里ちゃんが表れて簡単に蜜を奪われて、あたし……悔しくて」


俺を見ようとしないめい。


「ほんと、あの子に言われた通りよね。あたしただの八つ当たりだった……」


そう言って悲しそうに笑って、意思を決めたかのように俺を見た。


「蜜、あたし美乃里ちゃんに酷いこと言ったの。蜜の彼女として認めないとか、あなたみたいな普通の子がなんで……とか」


「は？」


めいが美乃里にそんなことを……？


だから美乃里はあんな風に……？


「怒っていいよ。友達やめてもいい。それくらいは覚悟してる」


「……」



いろいろ突然すぎて、言葉に詰まる。


でも、これだけは言える。


「めい、ごめん。俺、美乃里が好きなんだ……」


「っ……」


めいがダメなわけじゃない。