ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
俺と加央里ちゃんはカフェに移動して、テラスに向かい合って座った。
「蜜くんってあの高校の進学科なんだね!しかも生徒会役員なんでしょ?頭いいんだね~~」
「あ、あぁ」
そんなこと話したか?
美乃里が話したのかな……?
「加央里ちゃんもその高校の制服あのお嬢様学校のでしょ?」
「あっ、うん。あたしは制服が着たくて入っただけなんだけどね」
俺でも知ってる。
隣の進学校でお嬢様が通う高校だってことくらい。
少なからずそこに入ってるってことは頭はいい。
って、今はそんなことより……
「あのさ、俺、加央里ちゃんに聞きたいことあって」
「え?なになに?蜜くんからの質問なんて嬉しい!!」
「今さ、美乃里がちょっと悩んでて……」
「ちっ……」
「え?」
「うぅん!なんでもないよ!」
今なんか舌打ちしたような……