ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


「美乃里、ちょっと大げさなとこがあるからねー。あの子基本かまってちゃんだし、大げさなのよ」


大げさ?


いや、今までの美乃里はそう見えなかった。


かまってちゃんっていうより、俺がバイトで会えなくても、たくさんさびしい気持ちを抑え込んでくれてるような子だ。


「あ、あのね、それであたしが今日呼んだ理由なんだけど……」


「あ、あぁ」


俺の質問に満足に答えももらえず、自分の話にはいる加央里ちゃん。



「あ、あのっ……あたし、蜜くんに一目ぼれしちゃったの///」


「……え?」


「美乃里の彼氏だってわかってる。でも、あのカフェでぶつかった時から蜜くんのことが気になって……」


な、何を言ってるんだ……?


「でも、こんな風に再会できてうれしい!」


意味が分からない。


俺は美乃里の彼氏で、そもそも自分の妹の彼氏だぞ?



「悪いってわかってるけど、どうしてもこの気持ちに嘘はつけないの」


瞳がうるみ始めて、俺を見る。


「悪いけど……俺、美乃里のことが好……」


「いやっ!好きなのっ!!」


「ちょっ!!」


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