ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「……何か?」
くい気味な透子に、さすがの加央里ちゃんも後ろに下がる。
「ほんと美乃里ちゃんとそっくりねっ!!」
「……別に」
「蜜ね、本当に美乃里ちゃんのこと大好きでよく自慢してくるのよ~~」
「……」
いや。
そんなに話した覚えはないけど……
「料理は上手みたいだし、すごく気の利くいい子だって」
「……」
確かにそれは話した。
透子も透子で、今では美乃里が大のお気に入りなのか買い物に一緒に行きたいなんてことまで言ってる。
今ままでの透子ではありえないことだ。
それくらい美乃里はいいヤツなんだ……
「きっとあの子はいいお嫁さんになるわよ~~。ねっ、蜜」
「……」
「えっ、あぁ、まぁな」