ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


ゼリーだけじゃない。


ケーキやパフェがたくさん入ってる。


普通でもこんなに食べきらないよ……



少しでもあたしに食べてほしくて、こんなに手当たり次第にあたしの好きなものばかり買って来たのだろう。



その優しさにまた涙がこみ上げてくる。


このままじゃいけないってわかってる。


こんな引きこもりみたいなことしてていいことなんかないって自分が今一番わかってる。


でもだったらどうすればいいの……?


どうすればあたしはこんな自分を変えられるの……?



蜜くんを手放すことも、だからといって繋ぎとめる自身もどこにもないのに……



ただただ、窓から雲が流れる様子を見つめる。


――ブーッ、ブーッ


テーブルに置いてある携帯が鳴る。


海からのメッセージだ。


休み始めた日からこうやって毎日くる。


『体調どう?明日にはこれるといいんだけどね。無理はしないでね』


きっと蜜くんが風邪だと言ってフォローしてくれてるんだと思う。



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